料理をするときにレシピ本を見ていると、
「落とし蓋をして下さい」
と書いてあり、
「落とし蓋って何?しなくてはいけないの?」
と思ったことはありませんか?
落とし蓋をするメリットや、落とし蓋がない時に代わりに代用できるものなどを紹介しますね。
落とし蓋って何なのか?
落とし蓋とは煮物をするときに鍋より一回り小さい蓋を、食材の上に直接落とすようにのせる蓋のことをいいます。
鍋より一回り小さい蓋だからといって、ただの鍋の蓋をそのままのせてはいけません。
専用の落とし蓋や、代用品を使わないと効果はありません!!
落とし蓋を使うメリットは?
煮物を作ろうと思ったときに、落とし蓋はよく登場しますよね。
この煮物を鍋で煮込むときに、落とし蓋は効果を発揮します!
落とし蓋を使う意味とはズバリ、
食材に味をよく染み渡らせるためなのです。
詳しく説明していきますね。
煮汁が全体になじむ・味が染みこむ
落とし蓋を使うことによって、鍋の中の煮汁が全体にしっかりなじみます。
少ない煮汁で煮込んでいたとしても、全体にいきわたるので食材に味がよく染みます。少量の煮汁で、味を均一になじませるのが煮物料理のポイントになります。
落とし蓋を使うと味が全体に届くので、時間短縮にもなるのですよ。
☆吹きこぼれを防いでくれる効果もあります
具材の煮崩れをふせぐ
煮物料理をするときに、
「煮崩れしてしまった・・・」
という経験はありませんか?煮崩れしてしまうと具材が小さくなってしまうので、できればきれいな形のままで食べたいですよね。
落とし蓋をすることによって、具材が鍋の中で動くのを抑えます。
落とし蓋は煮崩れを防ぐ効果もあるのです。
煮崩れも防いで、しっかり味をしみわたらせます。
保温効果がある
落とし蓋を使うことによって保温効果があるのを知っていましたか?
落とし蓋をのせると、鍋の中の空間が少なくなるので熱が有効に使われるのです。
ガス台の節約にもなるので、嬉しいですね。
水分の蒸発・乾燥をふせぐ
落とし蓋をすると、鍋の中の煮汁が蒸発するのをふせぐことができます。
煮汁に浸っていなくて、表面にでている具材の乾燥もふせいでくれるので食べる時にパサパサしていなくて美味しく食べることができます♪
落とし蓋をすると煮汁の蒸発をしにくくすることができるので、
♠目を離してしまったとき
♠他の調理などをしていたとき
に煮汁がなくなって、焦げてしまった・・・というのを防止できるかもしれません。
匂い(臭み)を逃がす効果
魚を煮込むときに、生臭いのが気になるな・・と思うことはありませんか?
落とし蓋をすると魚の生臭さが蒸気と一緒に逃げるので、気になる匂いを追い出す効果があります。
匂いが気にならないだけで、食べる時の美味しさもアップしますよね?
※落とし蓋を使うときの注意点
落とし蓋をより効果的に使うのに、いくつか気をつけたいことがあるので紹介しますね。
落とし蓋は煮物などを鍋で作るときに食材の上にのせて使うので、基本的には鍋の蓋は使用しません。
落とし蓋が鍋の蓋の役割をしてくれるので、しなくてもいいですよ。
煮物料理は、沸騰すると煮汁が蒸発しやすくなります。なので、具材の状態をよく見て火加減を調整したり煮汁を足すことが必要になります。
こうすることで、よりうま味が染みる煮料理を作ることができますよ。
落とし蓋には種類があります!
落とし蓋の素材は一種類だけではなくて、何種類かあります。
使いやすさや、好みに合わせて選ぶといいですね♪
木製
木製の落とし蓋は昔からあるものです。
サイズもいくつかあるので、鍋の大きさに合わせて選ぶといいです。
木で作られているのでじょうぶでいいのですが、使うにはいくつか気をつけるポイントがあります。
木製の落とし蓋は、使ったときに食材の煮汁が染みこみ匂いがつきやすいです。なので使った後は、なるべく早く水で流して下さい。
使う前に水でさらしてから、水気を拭き取って使うと煮汁や匂いの染みこみをしにくくすることができます。
使ったあとは、カビ防止のためにも水気をよく拭き取ってから乾かして保管して下さい。
金属製
金属製の落とし蓋は、木製のものと比べると匂いがつきにくいです。
ひとつ買っておくと、大きさを調整できるものもあるので応用がききます。
鍋の大きさによって落とし蓋をそれぞれ用意するのは手間ですよね・・・
使い終わったあとは、洗剤をつけてスポンジで洗ったらいいだけで楽です♪
金属製の落とし蓋は加熱すると熱くなります!!火傷してしまうので、すぐには触らないで下さいね!
シリコン製
落とし蓋にはシリコン製のものもあるのですよ(^^)
こちらは可愛いデザインのものもあるので、料理をするときのモチベーションアップにいいかもしれませんね♪
軽量で洗いやすいので、使いやすいのも嬉しいところです。
シリコン製の落とし蓋は柔らかいので食材の形にうまくなじんで、熱を循環させることができます。
♠灰汁(あく)が出たときにはシリコンにくっつくので、ついでに灰汁を取ることもできて一石二鳥です♪
具材で加熱すると柔らかくなって煮崩れしやすいものには、シリコンだと軽いので使い分けるといいですね。
落とし蓋が家にないときの代用品は?
いざ落とし蓋を使おうと思っても、ご家庭にないときがありますよね?そんなときは簡単なもので代用しましょう♪
アルミホイルでも落とし蓋をできるのですが、長時間煮込むと溶けてしまうことがあるので心配ならば金属製かこれから紹介するキッチンペーパーでの代用を押します!!
キッチンペーパーで落とし蓋を作る
キッチンペーパーは値段もとっても安く、たくさん用量があるのでオススメですよ♪
カラーインク剤で柄が印刷してあるものではなくて白いキッチンペーパーを使って下さい!
キッチンペーパーなら鍋の大きさによって重ねて大きさを調整したり、使った後は捨てるだけなのでとっても楽ちんです♪ついでに灰汁(アク)も取れちゃうので、面倒を省けるのでオススメです♪
薄いものだとちぎれてしまうかもしれないので、厚手のものを選んで下さい。使う前に水で濡らして破れやすいか確認してみるといいです(^^)
それか二枚重ねてつかうといいですよ。
☆使い方
鍋の大きさによって、何枚か重ねて使って下さい!破れ防止にもなります。
まず最初に菜箸でまんべんなく適当に穴を開けて下さい。
そして鍋の中に入れて、軽くなじませて下さい!
最初に穴を開けることによって、沸騰したときにキッチンペーパーが浮いてしまうのを防ぎます!!
穴の大きさは、菜箸で開けるぐらいがちょうどいいですよ♪
まとめ:結局、落とし蓋って絶対に使わなくてはいけないの?
結論からいうと、必ず落とし蓋をしないといけないことはないです!
落とし蓋は鍋よりも一回り小さい蓋を具材の上にのせることによって、煮物の煮崩れを防止したり、しっかり味を染み渡らせることができます。
そして保温効果もあり、ついでにアクを取ったりもできます。
必ずしも落とし蓋をしないといけないわけではないですが・・・
落とし蓋をせずに煮物を作ると加熱具合や味付けにムラがでてしまうかもしれないので、できれば落とし蓋を使った方がいいですね(^^)
家にあるものだったら、キッチンペーパーで代用すると後片付けも楽チンでいいですよ♪